| (2) 凹歯面がかみあい歯面のとき |
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図8.9 凸歯面がかみあい歯面のとき | |
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歯幅中央の歯直角平面において歯面に垂直な力Fn が作用すると、その平面においてFn はF 1とFt に分解されます。
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F 1 = Fn cosαn
Ft = Fn sinαn |
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F 1はピッチ平面においてFu とFs に分解されます。
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Fu = F 1 cosβm
Fs = F 1 sinβm |
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ここまでの計算式は凸歯面のときと同じですが、次の計算式は異ります。
Ft とFs は軸平面において軸方向および半径方向の成分に分解し、合成すると
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Fa = Ft sinδ+ Fs cosδ
Fr = Ft cosδ- Fs sinδ |
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これらの関係をまとめると、
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| 軸角Σ=90°、歯直角圧力角αn =20°、中央ねじれ角βm =35°のまがりばかさ歯車において、歯幅中央の接線力Fu を100としたときの軸方向力Fa と半径方向力Fr の大きさを、表8.4に示します。 |
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表8.4をみればわかるように、まがりばかさ歯車においては軸方向力Fa が負（マイナス）になるときがあります。このとき歯車はおたがいに近づく方向に力が加わるわけですから、軸方向に軸受のガタがあると歯車は両歯面かみあいをしてバックラッシなしになる可能性があります。このような両歯面かみあいは、歯車に悪い影響を与えますから、軸方向のガタには充分に注意して下さい。
表8.4の（2）大歯車に加わる力の凸歯面において、歯数比1.5から2.0の間で、軸方向力Fa が負から正にかわっています。この負から正にかわる点を求めると、歯数比z 2/z 1 = 1.57357となります。
図8.10には、軸角Σ=90°、歯直角圧力角αn = 20°、中央ねじれ角βm = 35°のまがりばかさ歯車において、歯数比z 2/z 1が1から1.57357までの歯車の歯に加わる力の方向を、図8.11には歯数比z 2/z 1が1.57357以上の歯車の歯に加わる力の方向を示します。 |
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Σ=90°、αn = 20°、βm = 35°、u <1.57357
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図8.10 まがりばかさ歯車の歯に加わる力の方向 (1) | |
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Σ=90°、αn = 20°、βm = 35°、u ≧1.57357
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図8.11 まがりばかさ歯車の歯に加わる力の方向 (2) | |
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